今回赴いた場所はいわゆる離島亜種が生息する島です。
私自身、離島での採集活動はこれまでにも行ってきましたが固有亜種が生息する島に降り立つのは初めてです。
今回の遠征はこれまでの採集で培った知識を試すテストのようなものであり、それと同時に私個人の社会性を試す旅でもありました。
それでは本編に入ります。
1日目
大阪から飛行機で3時間程掛け空港へ到着。
この日は強風が吹き荒れており、最悪本土へ引き返す可能性すらありましたがなんとか無事に降り立つことができました。機長様々です。
この島は目的地ではなく経由地である為、軽めに進めていきます。
ヤクシマコクワガタ 3齢幼虫
この島のコクワガタは亜種(yakushimaensis)に分類されており、れっきとした離島種です。
ルイスツノヒョウタンクワガタ 成虫&3齢幼虫
以前、和歌山で探していた種類ですが結局見つからず仕舞いであった為、今回が初対面となります。
こちらでも珍品扱いの様で正直、予想外の出会いでした。
ネブトクワガタ 3齢幼虫
こちらは現時点では本土と同じグループです。
恥ずかしながら、材を裏返すだけでネブトが現れるという体験は今回が初めてです。
↑一風変わったスギ林
2日目
車内で目を覚ました頃には既に年が明けていました。
温暖地域ですが夜間は普通に冷えます。
手をポケットに突っ込み足をフロアマットの下に突っ込んで寝ていましたが、暖房を付ける為に何度エンジンを掛けたか分かりません。
改めて国立公園の範囲を確認しますが、その広大さには唖然とします。
何ヶ所か範囲を免れている山道が存在している為、この日はその内の1ヶ所へと訪れることにしました。
入山
中々の眺望ですね。
歩きながら小さめの材を叩いていきますが、出るのはゴキブリと蟻ばかり。
そんなこんなで歩き進めていると
こんなところにもいるんですね…
先程は海岸から林までが開けているような環境での発見でしたが、こちらは河口から10km近く離れているような山道です。(海抜400m付近)
関西のマメクワガタの様に海岸林もしくは海に程近い山林での採集をイメージしていた為、これは予想外でした。
後編に続きます。